目次
基本情報技術者試験とは
情報化社会と呼ばれて数十年、人々の生活にインターネットは欠かせない存在になりました。
AI、ロボット、ドローン…、あらゆる分野で技術革新が今この瞬間にも起こっています。
世の中のスピードが加速する中、私たちが身に付けるべき教養にも変化が見られます。
特に情報教育においては世代間の知識格差が極めて大きいです。
2024年現在では小学生全員にタブレット配布などで義務教育化されていますが、その上には全く在学中に情報教育を受けなかった世代がいます。
情報技術は未来のための必須スキルであり、大人の学び直しにも重要な項目といえます。
そんな情報技術の基礎を固めるためにピッタリの資格が「基本情報技術者試験(FE)」です。
CBT方式で受験可能に
基本情報技術者試験は2000年まで「第二種情報処理技術者試験」という名称でした。
その名残から今でも「二種」と呼ばれることも。
コンピュータ技術の幅広い知識が求められる試験であり、多くのIT企業などで取得が推進されています。
その基本情報技術者試験は今(2024年1月現在)、非常に「受け時」なタイミングです。
2023年以降に導入された「CBT方式」が大きな理由です。
CBTとはComputer Based Testingの略称で、テストセンター等の会場でPCを使って行う試験方式を指します。
CBT方式のメリット
基本情報技術者試験がCBT方式を取り入れたことで多くのメリットが生まれました。
代表的な利点を挙げます。
- 受験日や時間を自由に決めることができる
- 試験が通年実施されるため受けやすい
- 会場に着いてからの待ち時間も少なくてスムーズに終わる
特に「一年中いつでも受けられる」というメリットは大きいです。
思い立ったらオンラインですぐに申し込みが可能で、テストセンターの空き時間を押さえれば準備完了。
受験日から一か月後には合格証書を受け取れます。
資格の強み
受けやすくなった基本情報技術者試験ですが、多くの方が気になるのは「資格がどのくらい役に立つか」かと思います。
社会的な評価が得られるか、就職や昇給に響くかなども知りたいポイントでしょう。
基本情報技術者試験が役に立つスキルであるという根拠を示していきます。
情報スキルは現代社会で必須
一つ目の根拠は現代社会における情報スキルの需要の高さです。
現代ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、多くの職場でコンピュータ技術が取り入れられています。
いままでパソコンを使わなかった仕事でも、変化する時代の中でデジタルを取り入れていくことが求められます。
基本情報技術者試験は「基本」と名が付く通り「広く浅く」IT知識を学ぶので、さまざまな職場で活躍できる汎用性の高い資格といえます。
平社員・リーダークラス問わず必要なスキルのため、就活や昇格にも間違いなく影響するでしょう。
論理的思考力が見に付く
基本情報技術者試験には科目Aと科目Bがあり、科目Bではアルゴリズムやプログラミングに関する問題が出ます。
暗記や一夜漬けで突破できるものではないため、例題を解きながら論理的に答えを導く力をトレーニングする必要があります。
ロジカルな考え方は日常生活や業務での問題解決能力にも大きく役立ちます。
資格があることで「この人は物事を論理的に考えられる人だ」と相手を安心させることにも繋がります。
IT関連企業からの安定した需要
基本情報技術者試験は「広く浅く」情報スキルを問う試験ですが、IT企業からも重要視される資格のひとつです。
バリバリとプログラムが書けるほどの証明にはなりませんが、一定レベルの情報知識を有していることは採用担当者にとっても見逃せない項目です。
システムエンジニアの実務では専門用語が飛び交いますので「話している内容がそれなりに理解できる」だけでも大切なことです。
また、本資格は類似資格の「ITパスポート」より難関とされてます。
試験対策と勉強法
基本情報技術者試験はテクノロジ、マネジメントなどが出題される科目Aと、アルゴリズムやプログラミングが出題される科目Bの2科目です。
科目Aは90分、科目Bは100分です。試験中は科目間に10分休憩を挟みます。
CBT方式の利点として、科目Aを早めに済ませて科目Bに集中力を取っておくことが可能です。
科目Aは暗記で攻略可能なので、複雑な論理思考が問われる科目Bに余力を残しておきましょう。
オススメ対策本
私が使った対策本はこちら。
「キタミ式 イラストIT塾 基本情報技術者」です。
「2進数って何だっけ?」「メモリの種類とは?」といった初歩レベルの情報知識からわかりやすいイラストで学ぶことができます。
試験前は常に携帯しておくとよいでしょう。
私はこの一冊と公式サイトの過去問のみの対策で合格できました。
試験の申込方法
IPA(情報処理推進機構)の公式サイトより申し込みが可能です。
同サイト内に過去問が多数掲載されているので試験対策に活用しましょう。