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PDFを編集する方法
互換性に優れたPDFは優秀な拡張子です。
多くの重要書類はPDF形式でやり取りに用いられます。
一方、PDFファイルは直接編集する方法が限られるため、場合によっては不便なことも。
WordやExcelなどで作成した書類をPDFに変換することは一般的ですが、逆変換の方法はあまり知られていません。
WindowsでPDFをWordに変換する機能について解説します。
『プログラムで開く』でPDFをWordに変換する
今回編集するのはこちらのPDFファイルです。
以前Excelで作成した見積書のサンプルです。
そのままでは編集ができないので、Windowsの機能を使って変換します。
Windowsの『プログラムで開く』
まずはエクスプローラー上で対象のファイルを右クリック。
メニューが開くので「プログラムで開く」を選択し、続けて「別のプログラムを選択」をクリックします。
プログラム一覧が表示されるので、下にスクロールして「Word」を選択します。
選択後に「OK」をクリック。
自動的にWordが起動します。
起動と同時に以下のダイアログボックスが表示されます。
「PDFから編集可能なWord文書に変換をします。この処理にはしばらく時間がかかる場合があります。変換すると、Word文書はテキストが編集しやすくなるように最適化されるため、元のPDFとまったく同じ表示にはならない場合があります。特にグラフィックが多く使われている場合に、そうなる可能性が高くなります。」
要するに構成が崩れるリスクがあるということです。
「OK」を選択することで変換がはじまります。
PDFを編集したWordファイル
今回のファイルは軽い(269kB)ので数秒で変換が終了しました。
文章の位置や文字の折り返しなどでズレはありますが、文字の誤変換はありません。
レイアウトはどうしても崩れるため、1ページに収まり切らずに2ページに増えることもあります。
そのため、Wordに変換したファイルをPDFに再変換するには、多数箇所の人為的な調整が必要となります。
また、グラフィックがある箇所は特に崩れやすく、表のカラーリングもひとつの図形として認識されていました。
レイアウト調整こそ必要ですが、機能の長所短所を把握し使い分けることが大切です。
文章のみを利用する場合や、レイアウトを重視しない書類などに効果を発揮します。
Excelで開く場合は文字化けする
Office2019ではPDFファイルの「プログラムで開く」はWordのみ有効です。
Excelで開きたい場合もあると思いますが、残念ながらプログラム一覧で表示されません。
強引にExcelで開く方法もありますが、下図のように文字化けして使用不可能です。
より高度にPDFを編集したい場合はAdobe Acrobat Pro DCを購入することを推奨します。
簡易的な編集の場合は「プログラムを開く」でWord、丁寧な編集ならAcrobatで捌くと良いでしょう。
まとめ
PDFファイルをWordで編集する方法を紹介しました。
多くの機能と特徴を覚えておくことで、書類のスムーズな作成・編集が可能となります。
- PDFファイルは「プログラムを開く」機能でWordに変換可能
- 変換時にレイアウトが崩れる場合が多い
- Excelでは開くことができない
Word活用術ではぜひ覚えておきたい目次の自動作成機能もご覧ください。
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