ExcelでMATLAB風グラフ【上下左右に内向き目盛りが付いたグラフ】を作成する方法

ExcelでMATLAB風グラフ【上下左右に内向き目盛りが付いたグラフ】を作成する方法

Excelのグラフは簡単にカスタマイズ可能

さまざまなシチュエーションで用いられるExcelグラフ。

実は簡単にカスタマイズが可能です。

デフォルトのグラフをそのまま使っている資料も多いですが、一手加えるだけでデザインをより良くすることができます。

また、学会などグラフの形式がある程度決められている場合では必然的にデザインを整えなければいけません。

筆者の所属学会では計算ソフトウェアのMATLABがよく使われていたため、下図のような上下左右に内向き目盛りがついたグラフを多く見かけました。

今回は上記のグラフをExcelで作成します。

上下左右の内向き目盛り作成方法

デフォルトのグラフ

まずは使用するデータセットを用意します。

今回はデフォルトのグラフとして「散布図(平滑線)」を使用します。

データを選択した状態で「挿入」タブの「グラフ」グループにある「散布図(平滑線)」を選択します。

デフォルトのグラフが作成されました。

続いてデザインを変更していきます。

目盛りを内向きに設定

まずは目盛りを内向きに設定します。

対象の軸をダブルクリックで「軸の書式設定」ウインドウが開きます。

次いで「軸のオプション」内の「目盛」を「内向き」に設定します。

各軸に対して行います。

補足①:軸の数字を見やすくする

軸の表示形式が「0.000」となっており、必要以上に小数点以下が長くなっていました。

軸の書式設定から「表示形式」のカテゴリを「ユーザー形式」から「標準」に切り替えると変更できます。

補足②:軸・目盛りの太さと色を変更する

軸や目盛りがデフォルトだと薄い灰色で表示されています。

PC上では分かりますが、印刷したときに非常に薄くなり見えづらくなりやすいです。

線を太く、色を濃くして見やすくします。

軸を選択した状態で「書式」タブの「図形のスタイル」グループにある「図形の枠線」で色や太さを変更できます。

軸の追加

以上までの工程で左側と下側の枠線は内向き目盛りが設定できました。

右側と上側の枠線を設定するためには少し工夫が必要です。

具体的には第2軸を使用します。

第2軸の性質上データが2つ以上必要になりますが、1つしかない場合は補足③をご参照ください。

まずはデータのひとつをダブルクリックし「データ系列の書式設定」を開きます。

系列のオプション」から、使用する軸を「第2軸」に変更します。

第2軸を追加したことで、右側の枠線が追加されました。

続いて上側の枠線を設定します。

グラフを選択した状態で「グラフのデザイン」タブから「グラフ要素を追加」、「」、「第2横軸」を選択します。

上下左右に枠線が設定できました。

続いて上側、右側の枠線にも内向き目盛りを設定します。

上側と右側の軸の数字は必要ないので表示を消しておきましょう。

軸を消去してしまうと枠線ごと消えるので、軸のフォントを白色にして背景と同化させてしまいましょう。

見た目を整えて完成

最後にある程度見た目のデザインを整えます。

グラフのタイトルを入力。

凡例をドラッグ&ドロップで任意の位置に移動させて枠線を追加。

データの横軸表示範囲を変更。

以上を一通り設定したら完成です。

見事に上下左右に目盛りのついたグラフが完成しました。

補足③:データが1つしかない場合

今回の方法では、第2軸を使用することからデータが2種類以上必要です。

上下左右に目盛りの付いたグラフを作成したいけど、今回のようにデータが2種類以上ない場合はどうすればよいか。

簡単です。データを2つに増やしてあげれば作成可能です。

ダミーデータを作成し、グラフに表示しないように設定します。

表示させない方法は何種類かありますが、下図の例ではダミーデータ(dataB)の値を0にして枠線と同化させています。

まとめ

上下左右に目盛りの付いたグラフ(MATLAB風グラフ)の作成方法を紹介しました。

  • 目盛りの設定は軸の書式設定から
  • 第2軸を使用することで上下左右に目盛りを表示できる
  • データが1つしかない場合はダミーデータを追加する

本サイトではビジネススキルの基本としてExcelの操作方法を紹介しています。

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