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スライドデザインの重要性
どんなビジネスにおいても「伝え方」は大切です。
内容が素晴らしくても、伝え方が微妙では相手の印象もいまひとつに。
見掛け倒しが良いとは言いませんが、「最低限の伝えるスキル」は必要といえます。
調査結果や研究成果、各報告書など、あらゆる業務は「誰かに伝える」フェーズが最終段階であり要所です。
伝え方にはレポート、口頭発表、ポスター発表などいくつかの方法があります。
上記の中でも、特に求められるスキルが高く、かつ苦手意識を持つ人が多いのは「口頭発表」ではないでしょうか。
プレゼンテーションで大切なことはただ一つ、準備です。
相手に伝えたいことをしっかり伝えるためには、資料を丁寧に作り込むことが第一歩です。
学生・研究者のためのスライドデザイン
口頭発表に用いられるソフトウェアといえばPowerPointです。
PowerPointの各スキルは当サイトでも紹介しておりますが、やはり紙媒体で勉強したいという方も多くいらっしゃいます。
ぜひオススメしたいのが「学生・研究者のためのPowerPointスライドデザイン」です。
タイトルに「学生・研究者のための」と書かれていますが、万人向けの内容です。
例えば次のような方は非常に役立つことでしょう。
- スキルを身に着けてビジネスで活かしたい方
- 会社で普段参考にするスライドが見づらい物ばかりで良い見本がないという方
- 口頭発表に対してとにかく苦手意識があるという方
重要なポイント
本書の具体的なポイントを3点に絞って紹介します。
スライドの基本的な流れがわかる
本書では「背景・目的のスライド」「方法説明のスライド」「結果のスライド」「まとめのスライド」の4項目で、それぞれ詳しいデザインが紹介されています。
ある程度の枠組み(テンプレート)を押さえて流れを作ることで、論理的に伝わりストーリーが生まれます。
よく「目的や背景」を一切説明せずに詳細から話す方を見かけますが、聞き手がついていけない残念なパターンになりがちです。
特に「開発の背景と目的」が描かれているページがわかりやすいので、ぜひ書籍をチェックしましょう。
聴衆が求めているデザインがわかる
とにかく情報をすべて載せようとして、伝えることを忘れてしまうパターンもありがちです。
1枚のスライドに入る情報量は上限が決まっています。
「結果のスライド」の項目を熟読することは、情報の取捨選択にも貢献することでしょう。
スライドは派手である必要もキラキラしている必要もありません。
伝えるべきことを過不足なく伝えることが最重要です。
こうした「話し手と聞き手のズレ」を解消し、聴衆が求めるものを適切にデザインする力に本書が役立ちます。
発表前の不安を軽減できる
PowerPointを勉強する一番のメリットは精神面かもしれません。
「スライドのデザインに自信がある」ということは、少なからず発表者のプレゼンに対する姿勢に影響します。
スライドのクオリティが高ければ、内容に少々の不安があっても堂々と発表できます。
そもそも発表というものに完璧などあり得ません。
大なり小なりの改善点や指摘事項が生まれることに価値があります。
そんな大切な発表を「見づらくてよくわからなかった」などと終わらせては機会損失。
高度な話し合いの場を設けるためにも、最低限のスライドデザインが必要なのです。
本書の後半にはQ&Aがあり「発表が全然わからないと言われる」などの基礎レベルから解説が掲載されています。
不安を抱えている方はぜひとも一読しておきたい内容です。