オブジェクトが選択できない!
PowerPointでよくあるトラブルに「文字や図形などのオブジェクトが選択できない」というものがあります。
下図のようにスライド内のロゴやページ番号などを編集したいけど、クリックしても選択できない。

自分以外の誰かが作ったデータを使用する場合によく発生します。
PowerPointの重要な機能「スライドマスター」を使いこなすことで簡単に解決します。
スライドマスターを使いこなす
スライドマスターの使用方法
「表示」タブから「スライドマスター」を選択します。

スライドマスター機能に切り替わりました。
先ほどまで触ることができなかったロゴやページ番号が編集可能になりました。

編集方法は通常時と同様です。
「ホーム」タブや「図形の書式」タブからオブジェクトの色や大きさを変更できます。
スライドマスター使用時の注意点
スライドマスターは便利ですが、慣れていないと操作ミスが起こりやすいです。
注意したいのが「スライドマスター内で本文を作成しない」ことです。
例として、下図のようにスライドマスター内で本文を作成してしまった場合。

この状態でスライドマスターを閉じます。
スライドマスターの終了は「スライドマスター」タブから「閉じる」を選択します。

すると次のような画面になりました。
ここで問題点が2つ発生しています。
何と何でしょうか。

正解は以下の2点です。

ミス①:タイトルを書式設定の部分に記入してしまった。
これではスライドマスターの画面でしか反映されません。
よってタイトルが消えてしまいました。
ミス②:本文をスライドマスター内で記入したことで選択できなくなってしまった。
これでは編集する度にスライドマスターの画面に切り替えなくてはいけません。手間がかかります。
スライドマスターはあくまで全体のデザインを整える機能です。
本文を作成する際は必ずスライドマスターを閉じましょう。
もし間違えてスライドマスター内で本文を作成してしまったら、オブジェクトをコピーしてスライドマスターを閉じた後にペーストしましょう。
テーマのデザインも編集可能
スライドマスターの応用として、PowerPointのデザインテンプレートの編集も可能です。
デザインテンプレートは気軽に使えるので人気があります。
特によく見かけるのが以下のデザインです。

- テーマをそのまま使うより少しだけオリジナリティを加えたい
- 本文と重なって読みづらい図形を少しだけ動かしたい
こうした場合にスライドマスターが便利です。
デザインを設定した状態でスライドマスターを開きます。
デザインテンプレートは基本的にグループ化された図形の組み合わせなので、容易に編集することが可能です。

スライドマスターを攻略することがPowerPointのデザインの第1歩ともいえるでしょう。
Powerpointデザインは奥が深く、3Dデザインだって可能です。
まとめ
スライドマスターの攻略方法について紹介しました。
- オブジェクトが選択できない原因は基本的にスライドマスター
- スライドマスターは全体のデザインを整えるのに適している
- スライドマスター内で本文を作成しないこと