PowerPointで3Dイラストを作る
PowerPointでは図形を組み合わせて多くのイラストやパターンを描くことができます。
図形は平面だけでなく、「奥行き」を活用することで立体図形も表現できます。
下図のような3Dイラスト程度であれば容易に描くことが可能です。
フリー素材のように見えますが、実は計15個のPowerPoint図形を組み合わせて作成したものです。
製作時間は5分少々です。
慣れていれば3DCADで作成するよりも容易です。
3Dイラストの作成方法
図形の奥行きを指定して立体化する
まずは基本図形となる長方形を作成します。
図形をクリックし「図形の書式」タブから「図形の効果」を選択します。
続けて「3-D回転」、「等角投影:左下」を選択します。
図形が傾きました。
現時点ではまだ立体図形というより平行四辺形です。
図形を右クリックから「図形の書式設定」を開きます。
図形のオプションで「効果」を選択し、「奥行き」のサイズに任意の数値を指定します。
図形が立体的になりました。
立体図形を編集する
立体図形は高さ・幅と奥行きの編集方法が異なります。
図形の「高さ・幅」は「図形の書式」タブの「サイズ」グループに、
「奥行き」は「図形の書式設定」ダイアログ内「効果」の「奥行き」で編集します。
奥行きは「cm」ではなく「pt」で表示されていますが、cmで入力できます。
下図の「20cm」のようにcmを含めて入力します。
Enterを押したらpt表示に切り替わりますが気にしなくて構いません。
以上のように作成した立体図形を組み合わせることで、家などの3Dイラストを表現できます。
補足①
PowerPointで用いられる「pt」は以下の計算式で変換できます。
cm = pt / 96[px] * 2.54[cm]
標準的な利用環境の96dpiであれば、1インチが2.54cmのため「96px=2.54cm」となります。
dpiは1インチ当たりのドット数です。
球形を表現する
3D図形は立方体や直方体だけではなく、球体もあります。
球体は上記のような方法で表現することはできません。
PowerPointの別の効果を使用します。
まずは円を挿入し、「図形の効果」から「面取り」、「丸」を選択します。
図形を右クリックし「図形の書式設定」ダイアログを開きます。
「効果」の「面取り:上」から面取りの幅と高さを編集します。
面取りの幅と高さは直径の半分にします。
このままでも立体的ですが、球体が少し輝き過ぎています。
「光源」から「ソフト」を選択することで調節します。
球体と立体図形を組み合わせ、色を調節することで家のような3Dイラストを表現することが可能です。
慣れてきたらフリー素材を探すよりも素早く作成することが可能です。
描画機能と合わせて利用しても面白いです。
3Dモデリングソフトウェアや3DCADでアイソメ図を作成するよりも手軽なのが魅力です。
まとめ
PowerPointで3Dイラストを作成する方法を紹介しました。
- PowerPointでは図形の効果で3Dを表現できる
- 奥行きのpxはcmで編集が可能
- 球体は面取りの効果を調節して表現できる
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